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De nihilo nihil. 無から何も生まれない
De nihilo nihil. 無から何も生まれない ローマの詩人ルクレーティウスの言葉です。字句通り訳せば「無から無が」となり、「生じる」を意味する単語が省かれています。「無が生じる」とは「何も生じない」ということです。「火のない所に煙は立たない」と... -
ルクレーティウス第2巻冒頭四行解説
ルクレーティウス第2巻冒頭四行は有名です。 逐語訳と一字一句の解説を行います。 Suāve, marī magnō turbantibus aequora ventīs ē terrā magnum alterius spectāre labōrem; Suāve: 第3変化形容詞suāvis,-e(快い)の中性・単数・主格。文の補語。動詞e... -
Memento mori.
「メメントー・モリー」と発音します。 「メメントモリ」という言い方を見聞きするかもしれませんが、古典ラテン語の発音ではmementōは「メメントー」、morīは「モリー」と語尾を伸ばします。 「覚えている」を意味する動詞 meminī(メミニー)の命令法・... -
Roma die uno non aedificata est.
「ローマ・ディエー・ウーノー・ノーン・アエディフィカータ・エスト」と読みます。 Rōma は古代ローマのことです。第1変化名詞 Rōma,-ae f.の単数・主格です。 diē は「日」を意味する第5変化名詞 diēs,-ēī m.f. の単数・奪格です。この文では男性名詞と... -
命令法
【命令法・能動態】 命令法は格言の宝庫です。時制は現在と未来があります。「現在」はその命令が今すぐ実行されると期待される場合に用いられます(第1命令法とも呼ばれます)。「未来」は将来実行されると期待される場合に用いられ、主に法律や布告の文... -
Amor omnibus idem.
「アモル・オムニブス・イーデム」と発音します。 amorは第3変化名詞amor,-ōris m.の単数・主格です。 omnibus は「すべての」を意味する第3変化形容詞omnis,-e の中性・複数・与格です。この文の場合「すべての(生物)にとって」と解釈できます(原文を... -
Juvenile vitium est regere non posse impetus.
「ユウェニーレ・ウィティウム・エスト・レゲレ・ノーン・ポッセ・インペトゥース」と読みます。 juvenīleは「若い」を意味する第3変化形容詞 juvenīlis,-e の中性・単数・主格です。vitiumにかかります。 vitiumは「欠点、過ち」を意味する第2変化名詞 vi... -
Stabat mater dolorosa.
「スターバト・マーテル・ドローローサ」と読みます。 stābatは「立つ」を意味する第1変化動詞stō,-āre の直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。「立っていた」。 māterは「母」を意味する第3変化名詞 māter,-tris f.の単数・主格です。「母は」。 ... -
2022-11-12 ラテン語の夕べ
下記の要領でオンラインの「ラテン語の夕べ」を開催します(「山の学校」主催)。 場所 zoom 「聖書のラテン語を読む」18:00~19:30 特別講師:前川裕先生(関西学院大学准教授、宗教主事、元山の学校講師) 今回はラテン語聖書の歴史について、またラテ... -
2022-10-22 ラテン語の夕べ
下記の要領でオンラインの「ラテン語の夕べ」を開催します(「山の学校」主催)。 場所 zoom 日時 10/22(土)20:00-21:30 講師 山下太郎 内容 「ウェルギリウスのラテン語」 ウェルギリウスの言葉は一字一句の喚起するイメージが海のように豊かで深い...