est でラテン語作文

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est を使った作文をしましょう。A est. の場合「Aがある」となります。A est B の場合「AはBである」ですが、それはあとまわし。

A est. の例として、Rosa est. (薔薇がある=薔薇が一輪咲いている)。「ロサ・エスト」と発音します。

Rosa の代わりに辞書の見出しの名詞を入れてみましょう。

Stella est. (星がある=星が見える)など、いろいろ作れますね。

次の表現はどうなるでしょうか(簡単に見えて、少し発展的な内容です)。

Stilus mihi est. (スティルス・ミヒ・エスト)

stilusはstylusとも書きます。ペン(※)のことです。

mihiはego(私)の与格です。「私に」と訳します。

「ペンが(stilus)私に(mihi)ある(est)」と訳せます。これは、「私はペンを持つ」という意味になります。

このmihi のことを「所有の与格」と呼びます。

英語では I have a pen.と表現するのが自然ですが、ラテン語ではこの所有の与格を使った表現が自然です。

もちろん、Stilum habeō.(私はペンを持つ)としてもよいです。

※ ローマ時代は蝋版に字を書くために鉄製の「尖筆(せんぴつ」(スティルス)を用いました。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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