est を使った作文をしましょう。A est. の場合「Aがある」となります。A est B の場合「AはBである」ですが、それはあとまわし。
A est. の例として、Rosa est. (薔薇がある=薔薇が一輪咲いている)。「ロサ・エスト」と発音します。
Rosa の代わりに辞書の見出しの名詞を入れてみましょう。
Stella est. (星がある=星が見える)など、いろいろ作れますね。
次の表現はどうなるでしょうか(簡単に見えて、少し発展的な内容です)。
Stilus mihi est. (スティルス・ミヒ・エスト)
stilusはstylusとも書きます。ペン(※)のことです。
mihiはego(私)の与格です。「私に」と訳します。
「ペンが(stilus)私に(mihi)ある(est)」と訳せます。これは、「私はペンを持つ」という意味になります。
このmihi のことを「所有の与格」と呼びます。
英語では I have a pen.と表現するのが自然ですが、ラテン語ではこの所有の与格を使った表現が自然です。
もちろん、Stilum habeō.(私はペンを持つ)としてもよいです。
※ ローマ時代は蝋版に字を書くために鉄製の「尖筆(せんぴつ」(スティルス)を用いました。
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