Adde parvum parvo, magnus acervus erit.

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「アッデ・パルウム・パルウォー・マグヌス・アケルウス・エリト」と読みます。
addeは「加える」を意味する第3変化動詞addo,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
parvumは「僅かの」を意味する第1・第2変化形容詞 parvus,-a,-um の中性・単数・対格です。名詞的に用いられ、「僅かの量」と訳します。
parvōは同じparvusの中性・単数・与格です。これも名詞的用法とみなします。
magnusは「大きな」を意味する第1・第2変化形容詞 magnus,-a,-um の男性・単数・主格です。acervusにかかります。
acervusは「堆積」を意味する第2変化男性名詞 acervus,-ī m.の単数・主格です。
eritは「~がある」を意味する不規則動詞sum,esse の直説法・未来、3人称単数です。
「僅かなものに僅かな量を加えよ。(やがて)大きな堆積ができるだろう」と訳せます。
「堆積」は「山」と意訳してもよいでしょう。塵も積もれば山となる、のラテン語版です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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