ラテン語愛好家のみなさんへ

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ラテン語は面白い言葉です。ラテン語を読む楽しさを味わう人が一人でも増えればと願いつつ、このサイトを運営してはや20年以上が過ぎました。

ラテン語を趣味、教養の対象として親しみ味わうには、古典作品の翻訳に親しむもよし、テキストの一部を用意して自分流に訳していき、翻訳書とつきあわせても面白いです。不明な個所はご相談あれ。

孤軍奮闘している西洋古典の専門家を応援するには、こうやってラテン語ファンのすそ野を広げることが一番の貢献だと思っています。

解答つきのラテン語教科書を世に出した一番の理由は、ラテン語学習が日本に広まり、根付くことを願ってのことです。私の教科書をたたき台にして、もっと洗練された入門書がいずれいくつもできればそれにまさる喜びはありません。私は馬跳びの馬に喜んでなります。

さかのぼれば、ラテン語メーリングリストを続けてきた理由も同じです。今はけっこう高度な内容のやりとりが交わされています。そんなやりとりに「横眼で眺める」こともラテン語と長続きするために大事なことかもしれません。全部わかろうとすると体がいくつあっても足りません。

マイペースでこつこつ進む。これもFestina lente.(フェスティーナー・レンテー)の一つの解釈です。

人によっては辞書の引き方がわかればよし、わからなくてもEPWINGで間に合わせるもよし。好きな植物の学名の意味がわかるには、それでも十分おつりがきます。お気に入りの格言をどんどん増やし、好みのノートに好みのペンで書き連ねていくもよしでしょう。

全ての道はローマに通ず。同様に、すべての道はラテン語に通ず、です。事実、私は今キーボードを使い「ローマ字」入力しています。imperium sine fine(際限なき支配権)とウェルギリウスはいいましたが、ローマのimperium は時空を超えてこんな地球の辺境まで及んでいるのだなと思います。

本サイトに掲載している「ラテン語の格言」は1000を超えました。すべての単語に語彙と文法の説明を加えてあります。教材としてご活用いたただけます。

一通りの文法について「ラテン語入門」で解説しています。随時加筆修正しています。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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