ラテン語入門のエッセイ– ラテン語入門のエッセイ –
-
ラテン語入門のエッセイ
Memento mori. メメント・モリ:死を忘れるな
メメントモリは「自分がいつか死ぬことを忘れるな」という意味のラテン語です。 語彙と文法の説明 「メメントー・モリー」と発音します。「メメントモリ」という言い方を見聞きするかもしれませんが、古典ラテン語の発音ではmementōは「メメントー」、morī... -
ラテン語入門のエッセイ
Vox populi vox dei. 天声人語
語彙と文法 「ウォクス・ポプリー・ウォクス・デイー」と読みます。voxは第3変化名詞 vox,vōcis f.(声)の単数・主格です。(研究社の羅和辞典の見出しは、vox,vōcis,f.となっていて単数・主格はvōxではありません)。populī は第2変化名詞 populus,-ī m.... -
ラテン語入門のエッセイ
Serit arbores, quae alteri saeclo prosint. 木を植える:キケロー
語彙と文法 「セリト・アルボレース・クァエ・アルテリー・サエクロー・プローシント」と読みます。serit は「植える」を意味する第3変化動詞 serō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。arborēs は「木、樹木」を意味する第3変化名詞 arbor,-boris... -
ラテン語入門のエッセイ
「そうだ、ラテン語をやろう!」
ベレ出版の noteに4つのエッセイを掲載していただきました。 2023年の幕開けです。今年こそラテン語をやろう、と思っている方の背中を押す文章であればと願います。 第1回 第2回 第3回 第4回 -
ラテン語入門のエッセイ
De nihilo nihil. 無から何も生まれない
De nihilo nihil. 無から何も生まれない ローマの詩人ルクレーティウスの言葉です。字句通り訳せば「無から無が」となり、「生じる」を意味する単語が省かれています。「無が生じる」とは「何も生じない」ということです。「火のない所に煙は立たない」と... -
ラテン語入門のエッセイ
Aurea mediocritas.
語彙と文法 「アウレア・メディオクリタース」と読みます。aureaは第1、第2変化形容詞aureus,-a,-um(黄金の)の女性・単数・主格です。mediocritāsにかかります。mediocritāsは、「中庸」を意味する第3変化名詞 mediocritās,-ātis f.の単数・主格です。「... -
ラテン語入門のエッセイ
Cogito ergo sum. われ思うゆえにわれあり
Cogito ergo sum. (コギトエルゴスム:われ思うゆえにわれあり)は、デカルトの残した言葉として知られます。 語彙と文法 Cōgitō ergō sum.は、母音の長短を意識すると、「コーギトー・エルゴー・スム」と読みます。cōgitōは「考える」を意味する第1変化... -
ラテン語入門のエッセイ
Merentem laudare justitia est. 巧言令色鮮し仁
セネカ 語彙と文法 「メレンテム・ラウダーレ・ユスティティア・エスト」と読みます。「<不定法>に値する」を意味する第2変化動詞 mereō,-ēre の現在分詞、男性・単数・対格が merentem です。laudāre は「ほめる」という意味の第1変化動詞 laudō,-āreの... -
ラテン語入門のエッセイ
Fides facit fidem.
語彙と文法 「フィデース・ファキト・フィデム」と読みます。 fidēs は「信頼」を意味する第5変化名詞fidēs,-ēī f.の単数・主格です。 facit は「つくる、生む」を意味する第3変化動詞B faciō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。 fidem は fidē...