語彙と文法
「ビス・ディスキト・クゥィー・ドケト」と読みます。
bisは「二度」を意味する副詞です。
discitは「学ぶ」を意味する第3変化動詞discō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
quī は関係代名詞 quī,quae,quod の男性・単数・主格です。先行詞は省略されています。「quī以下の者は」と訳します。
docetは「教える」を意味する第2変化動詞doceō,-ēreの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「教える者は二度学ぶ」と訳せます。
quī docet discit.(教える者は学ぶ)がポピュラーですが、表題のラテン語には副詞のbis(二度)が含まれる点でユニークです。一度目は自分が生徒として学ぶとき、二度目は先生として教えるとき、と理解できるように思います。
関連表現
Docēre est discere. 教えることは学ぶことである。
Docendō discimus. 教えることによって我々は学ぶ。
Hominēs dum docent discunt. 人間は教える間に学んでいる。