cūjusの発音は?

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母音の間にはさまれたjは[i+j]になります。

ラテン語では慣例上、母音にはさまれたjの前の母音に長母音をつけますが、発音は[短母音+i+j+母音]になります。mājor(より大きい)は「マイヨル」(mai+jor)です。

同様に、cūjus(関係代名詞quīの属格)は「クイユス」(cui+jus)です。

ではクエスチョン。

1)pējorの発音はどうなりますか?

答えは、「ペイヨル」(pei+jor)です。

2)Pompējusの発音は?

答えは、「ポンペイユス」(Pompei-jus)です。

3)Trōjaは?

答えは「トロイヤ」(Troi-ja)です。

4)ējusは?

答えは「エイユス」(ei-jus)です。

研究社の『羅和辞典』は上の原則に従った表記をしています。翻訳を読むと、たとえば「ポンペイウス」とか「トロイア」という表記を見かけますが、間違いというわけではありません。翻訳においては慣例を重んじる場合が多くあり、ポンペイウス、トロイアと表記されることの方が多い印象です。

上で述べたことは、『しっかり学ぶ初級ラテン語』p.12で説明しています。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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