ラテン語の二重母音は?

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Q. ラテン語の二重母音は?
A. ラテン語の二重母音(diphthong)はae, au, ei, eu, oe, uiの六つがあります。

au 「アウ」 aurum(アウルム) 黄金
ae 「アエ」 aeternus(アエテルヌス) 永遠の
ui  「ウイ」 hui(フイ) ああ!(間投詞)
ei  「エイ」 deinde(デインデ) 続いて、それから
eu 「エウ」 eurus(エウルス) 東風、南東風
oe 「オエ」 poena(ポエナ) 罰

※ 厳密にはaeは「アイ」、oeは「オイ」のように発音されたと推定されていますが、本サイトでは「新ラテン文法」他にならって「アエ」、「オエ」と表記します。

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詩の韻律を分析する際、fuit(不規則動詞sumの完了)のuiは二重母音として扱う場合と、fu-itと音節を分ける場合と両方あります。

二重母音は1つの長母音とみなせますが、「アクセントのルール」を学ぶ際にこのことは大事な意味を持ちます。

ラテン語の二重母音のことを教科書によっては複母音と表記しています(新ラテン文法他)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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