ラテン語の第5変化名詞

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第5変化名詞 diēs(m.日)の変化

diēs(日)は男性名詞ですが、それ以外はすべて女性名詞です。

単数複数
主格diēsdiēs
呼格diēsdiēs
属格diēīdiērum
与格diēīdiēbus
対格diemdiēs
奪格diēdiēbus

発音の仕方は、単数から順に、「ディエース・ディエース・ディエーイー・ディエーイー・ディエム・ディエー」です。 複数は「ディエース・ディエース・ディエールム・ディエーブス・ディエース・ディエーブス」となります。これが 最後だと思ってがんばって覚えましょう。これができたら、 ラテン語の名詞は制覇したことになります。

第5変化名詞 rēs f. もの、こと

単数複数
主格rēsrēs
呼格rēsrēs
属格reīrērum
与格reīrēbus
対格remrēs
奪格rēbus

2つの変化表でわかるように、単数・属格は -eīと-ēīの二種類があります(-eが長い場合と短い場合があります)。これにはわけがあります。rēsの単数・属格をみると-eīは子音(r)に続いています。この時の -eは短いままです。diēsの単数・属格はdi-に続く、つまり母音(i)に続くため -ēと長くなります。

第5変化名詞の例文

  1. Carpe diem. その日を摘め。
  2. Diēs dolōrem minuit. 日は悲しみを和らげる。
  3. Fidēs facit fidem. 信頼は信頼を作る。
  4. Fallācēs sunt rērum speciēs. 事物の外観は偽りに満ちている。
  5. Spem successus alit.  成功は希望を育てる。
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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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