キケロー(BC106-43)
古代ローマの政治家にして哲学者であったキケロー(前106-前43)は、「西欧の源流に聳え立つ『知』の巨人」(岩波書店の「キケロー選集」PR文)と評されるように、とりわけルネッサンス以降のヨーロッパ的教養(フーマニタースの思想)の形成に大きな影響を与えました。
キケローの名言・名句50選
キケローのラテン語
キケローのラテン語はラテン語散文のお手本とされます。以下はもう少しまとまった分量のラテン語を紹介し、文法事項を解説したものです。ラテン語のちょっとした読解練習にもご利用いただけます。
- 「国家とは国民のものである」(『国家について』1.39)
- 「天界の音楽の模倣」(『国家について』6.18「スキーピオーの夢」)
- O tempora! O mores!(『カティリーナ弾劾』1.2)
- 「心を入れ替えよ」(キケロー『ピリッピカ』1.35より)
- 「言葉は真の人間性に固有である」『弁論家について』1.32
- 「閑暇の実り」『弁論家について』
- 「文学万歳」『アルキアース弁護』
- 「次の世代のために木を植える」 『老年について』24-25節
- 「暇のある老年にとって大切なものとは?」『老年について』49節
- 「老人は気むずかしいか」『老年について』65節
- 「死はなにものでもない」『老年について』66節
- 「人は与えられた時間に満足すべし」『老年について』69節
- 「人生を演じきる」『老年について』70節
- 「哲学をラテン語で語る意義について」『トゥスクルム荘対談』冒頭
- 「子曰わく」(『神々の本性について』1.5)
キケローのラテン語を読む
『国家について』第6巻は「スキーピオーの夢」と呼ばれます。この1巻すべてのラテン語の一字一句について、文法の説明を行い、逐語訳も添えました。文法を一通り終えた次のステップとしてお勧めです。
「ラテン語講習会」(オンライン授業)では現在「スキーピオーの夢」と『老年について』をゆっくり丁寧に読んでいます。途中参加歓迎です。
講習会では今まで、『アルキアース弁護』、『カティリーナ弾劾』(第1巻)を読みました。