直説法・受動態・完了 / 未来完了 / 過去完了

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完了、未来完了、過去完了の受動態

直説法・受動態・完了、直説法・受動態・未来完了、直説法・受動態・過去完了の受動態は、完了分詞とsumの変化を組み合わせて作ります。

完了の受動態: 完了分詞+sumの現在
未来完了の受動態: 完了分詞+sumの未来
過去完了の受動態: 完了分詞+sumの未完了過去

amōの完了・受動態は次のように活用します。完了分詞は形容詞なので、主語の性・数・格に合わせて変化します。

amātus,-a,-um + sum, es, est
amātī,-ae,-a + sumus, estis, sunt

1. Amātus est.  彼は愛された。
2. Amāta est. 彼女は愛された。
3. Amātī sumus. 私たちは愛された。

amōの未来完了・受動態は次のように活用します。

amātus,-a,-um + erō, eris, erit
amātī,-ae,-a + erimus, eritis, erunt

4. Amātus erō. 私は愛されてしまうだろう。
5. Amātī erunt. 彼らは愛されてしまうだろう。

amōの過去完了・受動態は次のように活用します。

amātus,-a,-um + eram, erās, erat
amātī,-ae,-a + erāmus, erātis, erant

6. Amātus erās. あなたは(すでに)愛されていた。
7. Amātī erātis. あなたたちは(すでに)愛されていた。

完了の受動態の例文

  • Frustrā, cum ad senectam ventum est, repetās adulescentiam. Syr.215
    老年に至って青春時代を再び求めても無駄である。
  • Factus est consul bis. Cic.Amic.11
    彼は二度執政官に選ばれた。
しっかり学ぶ初級ラテン語

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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