Labitur occulte fallitque volubilis aetas.

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「ラービトゥル・オックルテー・ファッリトクウェ・ウォルービリス・アエタース」と読みます。
labitur は「流れる」を意味する形式所相動詞(第三変化) labor の直説法・現在・三人称・単数で、主語は aetas です。
occulte は「ひそかに」を意味する副詞です(オカルトの語源)。
fallit は「欺く」を意味する第三変化動詞 fallo の直説法・能動相・現在・三人称・単数です。目的語として nos (我々を)を想定することが出来ます。
volubilis は「転がりやすい、速く流れる」(「回転する」を意味する動詞の volvo と関連)を意味する第三変化形容詞、女性・単数・主格です。aetas にかかります。
aetas は「生涯、時、時代」を意味する女性名詞、単数・主格です。
「移ろいやすい歳月はひそかに流れ、われわれを欺く」と訳せます。
オウィディウスの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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