第4変化名詞
第4変化名詞のほとんどは、単数・主格が-usで終わる男性名詞です。単数・属格は-ūsで終わります。
fructus(m. 果実)(フルクトゥス)の変化
単数 | 複数 | |
主格(呼格) | fructus | fructūs |
属格 | fructūs | fructuum |
与格 | fructuī (fructū) | fructibus |
対格 | fructum | fructūs |
奪格 | fructū | fructibus |
母音の長短にも注意して発音をカタカナ表記します。 単数について主格から順に、「フルクトゥス・フルクトゥース・フルクトゥイー・フルクトゥム・フルクトゥー」となります。 単数与格は fructū (フルクトゥー)の形もあります。 複数は、順に「フルクトゥース・フルクトゥウム・フルクティブス・フルクトゥース・フルクティブス」となります。 例によって、繰り返し発音して暗記しましょう。何も見ずに紙に活用表を完成できたら合格です。
cornū(n.角)(コルヌー)の変化
単数 | 複数 | |
主格(呼格) | cornū | cornua |
属格 | cornūs | cornuum |
与格 | cornū | cornibus |
対格 | cornū | cornua |
奪格 | cornū | cornibus |
中性名詞は主格と対格が同形となり、複数ではともに-a で終わっています。第4変化の中性名詞はcornū以外の例は少なく、genū,-ūs n.(膝)を知っておけば十分でしょう。
第4変化名詞の例文
リンク先に詳しい文法の解説が載っています。
恋することは若者にとっては果実であり、老人にとっては罪である。
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- Aut insānit homō aut versūs facit. Hor.Sat.2.7.117
この男は狂っているか、詩を作っているか、どっちかだ。
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- Vāde certō gradū. Sen.Ep.37.4
確かな足取りで進み給え。
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- Imāgō est animī vultus. Cic.Or.60
顔は心を表す形である。
経験は最良の教師である。
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- Multōs fortūna līberat poēnā, metū nēminem. Sen.Ep.97.16
運命は多くの者を罰から解放するが、誰をも恐怖から解放しない。
目は絵によって捕らえられ、耳は歌によって捕らえられる。
牛は角によって捕まえられ、人間は言葉によって縛られる。
一つの森の中で二頭のイノシシを捕まえること。