ラテン語の第4変化名詞

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第4変化名詞

ラテン語の第4変化名詞のほとんどは、単数・主格が-usで終わる男性名詞です。単数・属格は-ūsで終わります。

第4変化名詞 fructus,-ūs m. (果実)の変化

単数複数
主格(呼格)fructusfructūs
属格fructūsfructuum
与格fructuī (fructū)fructibus
対格fructumfructūs
奪格fructūfructibus
第4変化名詞fructus,-ūs m.果実

母音の長短にも注意して発音をカタカナ表記します。 単数について主格から順に、「フルクトゥス・フルクトゥース・フルクトゥイー・フルクトゥム・フルクトゥー」となります。 単数・与格は fructū (フルクトゥー)の形もあります。 複数は、順に「フルクトゥース・フルクトゥウム・フルクティブス・フルクトゥース・フルクティブス」となります。 例によって、繰り返し発音して暗記しましょう。何も見ずに紙に変化表を完成できたら合格です。

第4変化名詞(中性)cornū,-ūs n.(角)の変化

単数複数
主格(呼格)cornūcornua
属格cornūscornuum
与格cornūcornibus
対格cornūcornua
奪格cornūcornibus

他の名詞変化と同じく、中性名詞は主格と対格が同形で、複数ではともに-a で終わっています。第4変化の中性名詞はcornū以外の例は少なく、genū,-ūs n.(膝)を知っておけば十分でしょう。

第4変化名詞の例文

以下、第4変化名詞の例文を紹介します。リンク先に詳しい文法の解説が載っています。

Amāre juvenī fructus est, crīmen senī. Syr.29 恋することは若者にとっては果実であり、老人にとっては罪である。

Aut insānit homō aut versūs facit. Hor.Sat.2.7.117 この男は狂っているか、詩を作っているか、どっちかだ。

Vāde certō gradū. Sen.Ep.37.4 確かな足取りで進み給え。

Imāgō est animī vultus. Cic.Or.60 顔は心を表す形である。

Ūsus magister est optimus. 経験は最良の教師である。

Multōs fortūna līberat poēnā, metū nēminem. Sen.Ep.97.16 運命は多くの者を罰から解放するが、誰をも恐怖から解放しない。

Oculī pictūrā tenentur, aurēs cantibus. 目は絵によって捕らえられ、耳は歌によって捕らえられる。

Cornū bōs capitur, vōce ligātur homō.  牛は角によって捕まえられ、人間は言葉によって縛られる。

Ūnō saltū duōs aprōs capere. 一つの森の中で二頭のイノシシを捕まえること。

発展学習

ラテン語の第4変化名詞について、詳しくは『しっかり学ぶ初級ラテン語』の79ページ以降をご参照ください。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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