語彙と文法
「ユークンディー・アクティー・ラボーレース」と読みます。
jūcundīは「楽しい、心地よい」を意味する第1・第2変化形容詞jūcundus,-a,-um の男性・複数・主格です。
actī はagō,-ere(なす、行う)の完了分詞、男性・複数・主格で、labōrēs にかかります(属性的用法)。
labōrēs は「労働、苦労」を意味する第3変化名詞labor,-bōris m. の複数・主格で、この文の主語です。
動詞suntが省かれています。
「なされた(=終わった)仕事は心地よい」と訳せます。
「仕事はなされると(=終えると)心地よい」と訳すことも可能です。この場合、actīを「述語的用法」ととらえることになります。
キケローの『善と悪の究極について』に見られる言葉です(Cic.Fin.2.105)。
キケロー選集〈10〉哲学III―善と悪の究極について
キケロー Marcus Tullius Cicero