ラテン語格言

Usus magister est optimus.

「ウースス・マギステル・エスト・オプティムス」と発音します。
usus は「経験」を意味する第4変化名詞 usus,-us m.の単数・主格です。
magister は「先生」という意味の第2変化名詞 magister,-tri m.の単数・主格です。
usus が主語で、magister が補語です。
optimus は bonus(よい)の最上級 optimus,-a,-umの男性・単数・主格で、magister にかかります。
「経験は、最良の教師である。」と訳せます。
小プリーニウスの言葉として、Usus magister egregius. (経験は優れた教師)というのがあります。

Latin Proverbs: Wisdom from Ancient to Modern Times
Waldo E. Sweet
0865165440

余談

作者不詳の格言です。人は理屈ではなく実践を通して学ぶもの。英語を初めとする現代語にも同じ内容の格言は数多く見られます。このラテン語をそのまま訳したものもありますが、語数はラテン語以上に多くなります。

ローマの文人として名高い小プリニウスの書簡には、「経験という優れた教師に私は教わる」という表現があります。これは、「経験は優れた教師である」と、「経験が教える」というふたつの格言的表現をミックスしたものです。

また、ここに引用したプリニウスの表現をもとにすると、「経験は教える」(Usus docet. ウースス・ドケト)という格言的表現ができあがります。この場合、ふつうは「Experientia docet. エクスペリエンティア・ドケト」(経験は教える)というようです。

さて、内容に関してですが、「理屈よりも実践」という趣旨の格言はラテン語にも数多く見られます。「言葉でなく行動」(Acta, non verba. アクタ・ノーン・ウェルバ)や「言葉でなく結果」(Res non verba. レース・ノーン・ウェルバ)、「脈はとらねばならぬ」(Vena tangenda. ウェーナ・タンゲンダ)などなど。

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