Finem respice.

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語彙と文法

「フィーネム・レスピケ」と読みます。
fīnem は「終わり」を意味する第3変化名詞 fīnis,-is c. の単数・対格です。
respice は「考慮する、気遣う」を意味する第3変化動詞 respiciō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
「終わりを考慮せよ」と訳せます。

単数複数
主格(呼格)fīnisfīnēs
属格fīnisfīnium
与格fīnīfīnibus
対格fīnemfīnēs(fīnīs)
奪格fīne(fīnī)fīnibus

補足説明

表題に似た表現として、Fīnem laudā.(終わりを賞賛せよ)があります。音楽や演劇に関しては、幕が閉じるまで待って評価すべきであるという趣旨のラテン語です。

Fīnis corōnat opus.(終わりが作品を花冠で飾る)という言葉もあります。セーシェル共和国の標語です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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