ラテン語入門

前置詞

2018年9月9日

ラテン語の前置詞

前置詞は、(1)対格をとるもの、(2)奪格をとるもの、(3) 対格と奪格を取るもの、の3つのパターンに分かれます。気になる前置詞があれば辞書で用法を確認するとよいでしょう。以下に例文を列挙します。リンク先に訳と文法の説明を載せています。意味が浮かぶかどうか自己チェックしてからクリックするとよいでしょう。

(1) 対格を取る前置詞の例

ante(~の前に)

apud(~の家で)

  • Numquid apud Parthōs Armeniōsque latet? Mart.5.58.4
  • まさか、それはパルティア人やアルメニア人のところに隠れているのではあるまいね。
    (numquid [否定の答えを予測して]~ではないだろうね Parthī,-ōrum m.pl. パルティア人 Armeniī,-ōrum m.pl. アルメニア人 lateō,-ēre 隠れる)

circum(~のまわりに)

  • Errābant, actī fātīs, maria omnia circum. Verg.Aen.1.32
  • 彼ら(トロイヤ人)は運命に翻弄され、あらゆる海をさまよった。
    (errō,-āre さまよう agō,-ere,ēgī,actum 翻弄する mare,-is n. 海 omnis,-e すべての)
    この例でcircumは支配する名詞(maria)の後に置かれています。

contrā(~に反して、敵対して)

inter(~の間の)

  • Inter arma silent Mūsae.
  • 戦争の間ムーサたちは沈黙する。
    (arma,-ōrum n.pl.戦争 sileō,-ēre 沈黙する Mūsa,-ae f. ムーサ、学問、芸術の女神)

  • Spemque metumque inter dubiī. Verg.Aen.1.218
  • 彼らは希望と恐怖の間で揺れている。
    (spēs,-eī f. 希望 metus,-ūs m. 恐怖 dubius,-a,-um 不安な、心が揺れている)

  • Magnās inter opēs inops. Hor.Carm.3.16.28
  • 大きな富の中の貧者。
    (magnus,-a,-um 大きな opēs,opum f.pl. 富、財産 inops,-opis 貧しい)

ob(~のために、~ゆえに)

  • ob eam causam
  • その理由のために

  • ob stultitiam
  • 愚かさゆえに

per(~を通じて、~によって)

post (~の後に)

prope (~の近くに)

  • Est ingens gelidum lūcus prope Caeritis amnem. Verg.Aen.8.597
  • 大きな聖林が、カエレの冷たい川のそばにある。
    (ingens,-tis 大きな gelidus,-a,-um 冷たい lūcus,-ī m. 聖林 Caere,-itis n. カエレ、古いエトルリアの都市名 amnis,-is c. 川)

propter(~の近くに、~のゆえに)

  • propter amōrem virtūtis
  • 美徳への愛ゆえに
    (amor,-ōris m. 愛 virtūs,-ūtis f. 美徳)

trans(~を横切って)

  • Caelum nōn animum mūtant quī trans mare currunt. Hor.Ep.1.11.27
  • 海を越えて行く者たちは心でなく空を変える。 
    (caelum,-ī n. 空 animus,-ī m. 心 mūtō,-āre 変える mare,-is n. 海 currō,-ere 走る、進む)

(2) 奪格を取る前置詞の例

a, ab (~から、~によって)

cōram (~の面前で)

cum (~と共に)

dē (~から、~について)

e, ex (~から、~から外へ、~によって)

prae (~の前に、~と比べて)

pro (~の前に、~のために、~の代わりに)

sine (~なしに)

(3) 対格と奪格を取る前置詞の例

in

対格の例 (~の中へ)
奪格の例 (~において)

sub

奪格の例 (~の下に)

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