「ケーダント・アルマ・トガエ」と読みます。
cēdant は「<与格>に譲る」を意味する第3変化動詞 cēdō,-ere の接続法・能動態・現在、3人称複数です。
接続法の「命令・義務」のニュアンスをくみ取って、cēdant は「退くがよい」と訳せます。
arma は「武器」を意味する第2変化名詞arma,-ōrum n.pl.の主格です。この単語は複数でのみ用いられます。
togae は平時の衣装 toga,-ae f.(トガ)の単数・与格です。
「武器は(arma)トガに(togae)譲るべし(cēdant)。」という意味になります。
キケローの『義務について』(De Officiis)に見られる言葉です(Cic.Off.1.77)。
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コメント
コメント一覧 (2件)
先生のラテン語の格言、毎日1つか2つ、どれかを解読しようと努力しております。正直、面白いです(笑)。
ところで、「Cedant arma togae.」の説明文のところで、キケローの『義務について』のラテン語原題が(De Officio)となっておりますが、(De Officiis)にすべきところが、De Officioとミススペルになっている模様です。
蛇足、日本語でのラテン語格言説明のサイトとしては、山下先生のが最も分かりやすいです。わが国におけるラテン語格言モデルサイトになっていると思います。
横田様、ミススペルのご指摘を感謝します。過分なお言葉もありがたく存じます。お言葉を励みとし、少しずつラテン語を増やしていきたいと思います。