Cedant arma togae.

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「ケーダント・アルマ・トガエ」と読みます。
cēdant は「<与格>に譲る」を意味する第3変化動詞 cēdō,-ere の接続法・能動態・現在、3人称複数です。
接続法の「命令・義務」のニュアンスをくみ取って、cēdant は「退くがよい」と訳せます。
arma は「武器」を意味する第2変化名詞arma,-ōrum n.pl.の主格です。この単語は複数でのみ用いられます。
togae は平時の衣装 toga,-ae f.(トガ)の単数・与格です。
「武器は(arma)トガに(togae)譲るべし(cēdant)。」という意味になります。
キケローの『義務について』(De Officiis)に見られる言葉です(Cic.Off.1.77)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 先生のラテン語の格言、毎日1つか2つ、どれかを解読しようと努力しております。正直、面白いです(笑)。
     ところで、「Cedant arma togae.」の説明文のところで、キケローの『義務について』のラテン語原題が(De Officio)となっておりますが、(De Officiis)にすべきところが、De Officioとミススペルになっている模様です。
     蛇足、日本語でのラテン語格言説明のサイトとしては、山下先生のが最も分かりやすいです。わが国におけるラテン語格言モデルサイトになっていると思います。

  • 横田様、ミススペルのご指摘を感謝します。過分なお言葉もありがたく存じます。お言葉を励みとし、少しずつラテン語を増やしていきたいと思います。

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