Res loquitur ipsa.

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キケロー
キケロー

語彙と文法

「レース・ロクゥィトゥル・イプサ」と読みます。
rēsは「事実」を意味する第5変化名詞rēs,reī f.の単数・主格で、この文の主語です。
loquiturは「語る」を意味する形式受動態動詞loquor,-quī の直説法・現在、3人称単数です。
ipsa は強意形容詞ipse,-a,-um (自ら、自身)の女性・単数・主格で、rēs にかかります。
「事実そのものが語る」と訳せます。
キケローの『ミロー弁護』(Pro Milone)に見られる言葉です(Mil.20.53)。

Pro Milone. In Pisonem. Pro Scauro. Pro Fonteio. Pro Rabirio Postumo. Pro Marcello. Pro Ligario. Pro Rege Deiotaro (Loeb Classical Library)
Cicero N. H. Watts

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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