taro– Author –

-
次回5月24日(土):今後のラテン語講習会の予定 | 文法と講読
ラテン語講習会について ラテン語講習会はオンラインの授業です(一部対面)。内容は文法と講読の2本立てです。文法クラスは拙著『しっかり学ぶ初級ラテン語』(ベレ出版)を教科書に使用しています。 講読クラスでは現在キケローの『老年について』と『友... -
キケローのルクレーティウス評
紀元前54年2月の弟クィントゥスに宛てた書簡に次のようなルクレーティウス評が見られます。 Lucreti poemata, ut scribis, ita sunt: multis luminibus ingenii, multae tamen artis.ルクレーティウスの詩は、おまえの言うとおり、天才の輝きに満ち、技巧... -
ルクレティウスの生没年
ルクレティウスの生涯は謎に包まれている。生没年も定かではないが、一般には紀元前95年ごろに生まれ、55年ごろに没したとされる。聖ヒエロニュムスは、エウセビオスの『年代記』を翻訳・加筆する中で、紀元前94年の欄に「(この年)詩人ティトゥス・ルク... -
2025-05-24 ラテン語の夕べ
オンラインの「ラテン語の夕べ」を開催します(「山の学校」主催)。 講師:山下太郎日時:5月24日(土)20:00〜21:30副題:『ギリシア・ローマ名言集』を読む各回会費 3,500円各回定員 20名 内容:『ギリシア・ローマ名言集』(岩波文庫)の205-211番... -
Ubi concordia, ibi victoria.
「ウビ・コンコルディア・イビ・ウィクトーリア」と読みます。ubiは「~するところに」を意味する関係副詞です(英語のwhereに相当)。concordiaは「調和」を意味する第1変化名詞concordia,-ae f.の単数・主格です。ibiは「そこに」を意味する副詞です。vi... -
Docendo discimus.
「ドケンドー・ディスキムス」と読みます。Docendō は、「教える」を意味する第2変化動詞 doceō,-ēre の動名詞docendum の奪格です。「教えることによって」という意味になります。discimusは、「学ぶ」を意味する第3変化動詞 discō,-ere の直説法・能動態... -
Quis poma det Alcinoo?
「クゥィス・ポーマ・デト・アルキノオー」と読みます。quisは疑問代名詞quis,quid(誰が、何が)の男性・単数・主格です。「誰が」。文の主語です。pōmaは第2変化名詞pōmum,-ī n.(果実)の複数・対格で、detの目的語です。detは不規則動詞dō,dare(与え... -
Usus magister est optimus.
「ウースス・マギステル・エスト・オプティムス」と発音します。ūsus は「経験」を意味する第4変化名詞 ūsus,-ūs m.の単数・主格です。magister は「先生」という意味の第2変化名詞 magister,-trī m.の単数・主格です。ūsus が主語で、magister が補語です... -
ラテン語の辞書・教科書
(厳選)おすすめの辞書 羅和辞典(改訂版)水谷 智洋著、研究社(2009年)。見出し語は4万5千。新しい時代に相応しい新しい辞書として生まれ変わりました。 紙質も印字も現代的で申し分なく、たいへん引きやすい辞書です。デジタル版もあります。私はPC...