
「オーティウム・クム・ディグニターテ」と読みます。
ōtium は「暇、閑暇、平穏」を意味する第2変化名詞 ōtium, -ī n. の単数・主格です。
cum は「~とともに、~を伴って」を意味し、奪格をとる前置詞です。
dignitāte は「威厳、気高さ、名誉」を意味する第3変化名詞 dignitās, -ātis f. の単数・奪格です。
したがって、「威厳を伴った閑暇」「名誉ある閑暇」などと訳せます。
キケロー『セスティウス弁護』98節に見られる表現です。そこでは、国家を担う者が目指すべき理想として cum dignitāte ōtium が挙げられています。
この文脈での ōtium は、単なる個人的な「暇」や「余暇」ではなく、政治的・社会的な「平穏」や「安定」をも意味しています。その意味では、「威厳を伴う平穏」「名誉ある平穏」といった訳も、この言葉の背景をよく伝えます。