語彙と文法
「マグナ・エスト・ウィース・コンスエートゥーディニス」と読みます。
magna は「大きい」を意味する第1・第2変化形容詞magnus,-a,-umの女性・単数・主格です。文の補語です。
estは不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。
vīs は「力」を意味する女性名詞 vīsの単数・主格です。文の主語です。
vīsは不規則な変化をします。参考まで紹介します。左から順に、主格(呼格)、属格、与格、対格、奪格です。
単数 vīs, (vīs), (vī), vim, vī
複数 vīrēs, vīrium, vīribus, vīrī(-ē)s, vīribus
consuētūdinis は「習慣」を意味する第3変化名詞 consuētūdō,-dinis .f の単数・属格です。vīsにかかります。
「習慣の力は大きい」と訳せます。
キケローの『トゥスクルム荘対談集』に見られる言葉です(2.17.40)。
なお、原文での語順は、Consuētūdinis magna vīs est.となっています。
「習慣の力は大きい」。だから努力する意味があるのですね。
文献案内
キケロー選集〈12〉哲学(5)
キケロー 木村 健治
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