「ドミナ・オムニウム・エト・レーギーナ・ラティオー・エスト」と発音します。
domina は「女主人」を意味する第1変化名詞domina,-ae f.の単数主格で、この文の補語になっています。
omnium は「すべての」を意味する omnis,-e という第3変化形容詞の中性・複数・属格です。名詞的に用いられ、この文では「万物の」という意味をもちます。
et (英語の and に相当)は、domina と rēgīna をつなぐ接続詞です。
rēgīna は「女王」を意味する第1変化名詞rēgīna,ae f.の単数・主格で、domina とともにこの文の補語になっています。
ratiō (理性)は第3変化名詞ratiō,-ōnis f.の単数・主格で、この文の主語です。
述語の動詞は est で、これは sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。
主語が女性名詞なので、補語となる2つの名詞もともに女性形(domina の男性形は dominus、regina の男性形は rex )になっています。
「理性は万物の女主人であり、女王である。」という意味になります。
キケローの『トゥスクルム荘対談集』に見られる言葉です(Cic.Tusc.2.21.47)。
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