Patria est communis omnium parens.

  • URLをコピーしました!

「パトリア・エスト・コムーニス・オムニウム・パレンス」と読みます。
patriaは「祖国」を意味する第1変化名詞、単数・主格です(patria,-ae f.)。
communisは「共通の」を意味する第3変化形容詞communis,-eの女性・単数・主格です。parensにかかります。
omniumは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnis,-eの男性・複数・属格です。形容詞の名詞的用法で「すべての人々の」を意味し、parensにかかります。
parensは「親」を意味する第3変化名詞、女性・単数・主格です。parensは男性名詞としても使われますが、この文の主語patriaが女性名詞なので、補語としてのparensも女性名詞と判断します。
「祖国はすべての人々の共通の親である」と訳せます。
キケローの言葉です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

目次