Consuetudo quasi altera natura.

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キケロー

語彙と文法

「コンスエトゥードー・クゥァシ・アルテラ・ナートゥーラ」と読みます。
consuetūdōは「習慣」を意味する第3変化名詞 consuetūdō,-dinis f.の単数・主格です。
quasīは「いわば」を意味する副詞です。
alteraは「第2の」を意味する代名詞的形容詞 alter,-era,-erumの女性・単数・主格です。
nātūraは「本性、天性」を意味する第1変化名詞 nātūra,-ae f.の単数・主格です。
動詞 est(である)が省略されています。
「習慣はいわば第2の天性である」と訳せます。
キケローの『善と悪の究極について』にみられる表現です(Cic.Fin.5.25.74)。
一般にはquasīを取った Consuetūdō altera nātūra.の形や、この言葉を言い換えたŪsus est altera nātūra.の表現で知られます。

文献案内

Cicero

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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