語彙と文法
「エクスキターバト・フルクトゥース・イン・シンプロー」と読みます。
excitābatはexcitō,-āre(かきたてる)の直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
fluctūsは第4変化名詞fluctus,-ūs m.(波)の複数・対格です。
inは「<奪格>の中で」を意味する前置詞です。
simplōは第2変化名詞simplum,-ī n.(ひしゃく)の単数・奪格です。
「彼はひしゃくの中で波をかきたてていた」と訳せます。
「空騒ぎをする」という意味です。
キケローの『法律について』(3.16.36)に見られる言葉です。
岩波書店の『法律について』(岡道男訳)では「杓子の中の嵐」となっています。
もしかして「コップの中の嵐」のルーツはこれでしょうか。
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