語彙と文法
「レーグム・オムネース・セルウィー・スムス・ウト・リーベリー・エッセ・ポッシームス」と読みます。
lēgum は「法律」を意味する第3変化名詞 lex,lēgis f. の複数・属格です。servī にかかります。
「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnēs は、省略されたこの文の主語 nōs (1人称複数・主格)と性・数・格が一致します(男性・複数・主格)。
servīは「奴隷」を意味する第2変化名詞 servus,-ī m. の複数・主格です。
sumus は不規則動詞 sum,esse の直説法・能動態・現在・1人称・複数です。
ここまでをまとめると、「我々は皆法律の奴隷となる。」となります。
後半のut は接続法の動詞(possimus)を伴い、目的文を導きます。
līberī は「自由な」を意味する第1・第2変化形容詞 līber,-era,-erum の男性・複数・主格です。
esse は sum の不定法・現在です。
possimus は不規則動詞 possum,posse の接続法・能動態・現在・1人称複数です。
ut 以下は「我々が自由でありうるために」となります。
全体をまとめると、「我々は皆、自由であり得るために法律の奴隷となる。」と訳せます。キケローの『クルエンティウス弁護』に見られる言葉です(Pro Cluentio 146)。
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