「ウィーウェレ・エスト・コーギターレ」と読みます。
vīvereは「生きる」を意味する第3変化動詞vīvō,-ere の不定法・能動態・現在で、「生きることは」と訳せます。
不定法は中性の単数名詞として文の主語や補語になることができます。
estは「~である」を意味する不規則動詞sum,esse の直説法・現在、3人称単数です。英語のisに相当します。
cōgitāre は「考える」を意味する第1変化動詞cōgitō,-āre の不定法・能動態・現在で、「考えること」と訳せます。文の補語です。
全体は、「生きることは考えることである」と訳せます。
キケローの『トゥスクルム荘対談集』にみられる言葉です(Cic.Tusc.5.111)。
元の文は、Doctō hominī et ērudītō vīvere est cōgitāre.(学識と教養ある人間にとって、生きることは考えることである)となっています。
doctōは第1・第2変化形容詞doctus,-a,-um(学識ある)の男性・単数・与格でhominīにかかります。
hominīはhomō,hominis c.(人間)の単数・与格です。この文では男性名詞として用いられています。
etは「そして」。doctōとērudītōをつなぎます。
ērudītōは第1・第2変化形容詞ērudītus,-a,-um(教養ある)の男性・単数・与格でhominīにかかります。
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