語彙と文法
「ホノース・アリト・アルテース」と読みます。
honōs は「名誉」を意味する第3変化名詞honōs,honōris m.の単数・主格です。文の主語です。
alit は「養う」を意味する第3変化動詞 alō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
artēs は「学問、芸術」を意味する第3変化名詞ars,artis f.の複数・対格です。alitの目的語です。
「名誉は学問・芸術を養う」と訳せます。
キケローの言葉です(Tusc.1.2.4)。
第3変化名詞honōs,honōris m.(名誉)の変化
単数 | 複数 | |
主格(呼格) | honōs | honōrēs |
属格 | honōris | honōrum |
与格 | honōrī | honōribus |
対格 | honōrem | honōrēs |
奪格 | honōre | honōribus |
単数 | 複数 | |
主格(呼格) | ars | artēs |
属格 | artis | artium |
与格 | artī | artibus |
対格 | artem | artēs |
奪格 | arte | artibus |
文献案内
「トゥスクルム荘対談集」は岩波書店の「キケロー選集」の翻訳で読むことができます。
キケロー選集〈12〉哲学(5)
キケロー 木村 健治
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