Omnium rerum principia parva sunt.

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キケロー
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「オムニウム・レールム・プリンキピア・パルウァ・スント」と読みます。
omnium は「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnis,-e の女性・複数・属格です。rērumにかかります。
rērum は「物、事」を意味する第5変化名詞 rēs,reī f. の複数・属格でprincipia にかかります。
principia は「始まり」を意味する第2変化名詞 principium,-ī n. の複数・主格です。この文の主語です。
parva は「小さい」を意味する第1・第2変化形容詞、parvus の中性・複数・主格です。この文の補語になっています。
sunt は「である」を意味する不規則変化動詞 sum,esse の直説法・現在・3人称複数です。
「すべての物事の始まりは小さい。」という意味になります。
キケローの『善と悪の究極について』(5.58)に見られる言葉です。

キケロー選集〈10〉哲学III―善と悪の究極について
キケロー Marcus Tullius Cicero
4000922602

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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