「ウィータム・レギト・フォルトゥーナ・ノーン・サピエンティア」と読みます。
vītamは「人生」を意味する第1変化名詞vīta,-ae f.の単数・対格です。
regitは「支配する」を意味する第3変化動詞 regō,-ereの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
fortūnaは「運命」を意味する第1変化名詞 fortūna,-ae f.の単数・主格です。
nōnは「~でない」を意味する副詞です。
sapientiaは「知恵」を意味する第1変化名詞sapientia,-ae f.の単数・主格です。
「運命が人生を支配する、知恵でなく」と訳せます。
キケローが『トゥスクルム荘対談集』で引用している格言です(Cic.Tusc.5.25)。
キケロー選集〈12〉哲学(5)
キケロー 木村 健治