Ratio quasi quaedam lux lumenque vitae.

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「ラティオー・クゥァシ・クゥァエダム・ルクス・ルーメンクゥェ・ウィータエ」と読みます。
ratiōは「理性」を意味する第3変化名詞ratiō,-ōnis f.の単数・主格です。
quasi は「いわば」を意味します。
quaedam は「或る」を意味する形容詞 quīdam,quaedam,quoddam の女性・単数・主格です。lux にかかります。
lux は「光」を意味する第3変化名詞lux,lūcis f. の単数・主格です。
lūmen は「明かり、燈明」を意味する第3変化名詞lūmen,lūminis n.の単数・主格です。
-que は「そして」の意味です(enclitic)。A Bque で「AとB」を意味します。
vītae は「人生」を意味する第1変化名詞 vīta,-ae f. の単数・属格で、lux, lūmen にかかります。
動詞 est が省略されています。
「理性はいわば人生の何か光のようなもの、燈明のようなものである」という意味になります。
キケローの『アカデーミカ』に見られる言葉です(2.8.26)。

THE ACADEMICA of CICERO
Marcus Tullius Cicero James S. Reid
1463788282

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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