「アッキペレ・クァム・ファケレ・インユーリアム・プラエスタト」と読みます。
accipere は「受け取る」を意味する第3変化動詞 accipiō,-ere の不定法・能動態・現在です。
quam は比較の構文で用いる「~よりも」を意味する副詞です。
facere は「行う、作る」を意味する第3変化B動詞 faciō,-ere の不定法・能動態・現在です。
praestat は「まさる、優れている」を意味する第1変化動詞 praestō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数ですが、不定法を伴い非人称動詞として用いられます。「<不定法>のほうがよい、望ましい」という意味になります。
injūriam は「不正」を意味する第1変化名詞 injūria,-ae f. の単数・対格です。accipereとfacereの共通の目的語になっています。
「不正を行うより(不正を)受けることの方が望ましい」という意味になります。
キケローの『トゥスクルム荘対談集』にみられる言葉です(Cic.Tusc.5.56)。
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