Studium semper adsit, cunctatio absit.

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「ストゥディウム・センペル・アドシト・クンクターティオー・アブシト」と読みます。
studium は「情熱、熱意」を意味する第二変化名詞(中性)です。
semper は「常に、いつも」を意味する副詞です。
adsit は「ある、存在する」を意味する不規則変化動詞 adsum の接続法・現在・3人称単数の形で、「あるべし」という意味になります。軽い命令です。
cunctatio は「ためらい、逡巡」を意味する第3変化名詞です。
absit は「存在しない」を意味する不規則変化動詞 absum の接続法・現在・3人称単数の形で、「存在しないように、ないのがよい」という意味になります。
全体の意味は、「熱意は常にあるべし。逡巡あるべからず」となります。
キケローの『友情について』(De Amicitia,44)に見られる言葉です。

友情について (岩波文庫)
キケロー Cicero
400336113X

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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