Caesar non supra grammaticos.

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「カエサル・ノーン・スプラー・グラッマティコース」と読みます。
Caesarは「カエサル、皇帝」を意味する第3変化名詞 Caesar,-aris m.の単数・主格です。
nōn は「~でない」を意味する副詞です。
suprā は「<対格>の上に」を意味する前置詞です。
grammaticōs は「文法学者、文献学者」を意味する第2変化名詞 grammaticus,-ī m.の複数・対格です。
不規則動詞 sum(である)の直説法・現在、3人称単数の estを補います。
カエサルは文法学者の上ではない」と訳せます。
カエサルといえど文法の過ちは許されない、すなわち文法のルールは絶対的権力をもってしても恣意的に変えることはできない、という意味です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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