「カエサル・ノーン・スプラー・グラッマティコース」と読みます。
Caesarは「カエサル、皇帝」を意味する第3変化名詞 Caesar,-aris m.の単数・主格です。
nōn は「~でない」を意味する副詞です。
suprā は「<対格>の上に」を意味する前置詞です。
grammaticōs は「文法学者、文献学者」を意味する第2変化名詞 grammaticus,-ī m.の複数・対格です。
不規則動詞 sum(である)の直説法・現在、3人称単数の estを補います。
「カエサルは文法学者の上ではない」と訳せます。
カエサルといえど文法の過ちは許されない、すなわち文法のルールは絶対的権力をもってしても恣意的に変えることはできない、という意味です。
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