Magnas inter opes inops.

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「マグナース・インテル・オペース・イノプス」と読みます。
magnās は「大きな」を意味する第1・第2変化形容詞 magnus,-a,-um の女性・複数・対格です。opēsにかかります。
inter は「~の間に」を意味する前置詞で、対格をとります。
opēs は「力」を意味する第3変化名詞 ops,opis f.の複数・対格です。opsは複数で「財産、冨」を意味します。
inops は「弱い、貧しい、欠乏している」を意味する第3変化形容詞inops,-opis の男性・単数・主格です。この文では名詞的に使われています。「貧者」と訳せます。
「大きな冨の中の貧者」と訳せます。動詞estを補うと、「大きな富の中に貧者がいる」。
貪欲な者にとってはどれだけ冨があっても常に欠乏しているということを揶揄した表現です。
ホラーティウスの言葉です(Carm.3.16.28)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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