Breve tempus aetatis satis longum est ad bene honesteque vivendum.

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「ブレウェ・テンプス・アエターティス・サティス・ロングム・エスト・アド・ベネ・ホネステークゥェ・ウィーウェンドゥム」と読みます。
breve は「短い」を意味する第3変化形容詞 brevis,-e の中性・単数・主格です。
tempus は「時」を意味する第3変化名詞tempus,-poris n.の単数・主格です。
aetātis は「生涯、人生」を意味する第3変化名詞 aetās,-ātis f. の単数・属格です。tempusにかかります。
satis は「十分に」を意味する副詞です。
longum は「長い」を意味する第1・第2変化形容詞longus,-a,-umの中性・単数・主格です。文の補語です。
前置詞 ad は動名詞(vivendum)を伴い目的を表します。「~するために」を意味します。
bene は「よく」を意味する副詞です。
honestē は「誠実に、りっぱに」を意味する副詞です。
vīvendum は「生きる」を意味する第3変化動詞 vīvō,-ere の動名詞、対格です。
「人生の短い時間は立派によく生きるには十分長い」と訳せます。
キケローの『老年について』に出てくる表現です(Cic.Sen.19)。

キケロー

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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