In vino veritas.

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語彙と文法

「イン・ウィーノー・ウェーリタース」と読みます。
Inは奪格支配の前置詞です。「<奪格>において」と訳せます。
vīnō は「葡萄酒、酒」を意味する第2変化名詞 vīnum,-ī n. の単数・奪格です。
vēritās は「真実、真理」を意味する第3変化名詞 vēritās,-ātis f. の単数・主格で、この文の主語です。
動詞としてestが省かれています。estは不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。
「酒に真理あり」と訳せます。

なお、ワイン(wine)の語源は今見たラテン語の vīnum(ウィーヌム)です。

第3変化名詞vēritās,-ātis f.の変化

単数複数
主格(呼格)vēritāsvēritātēs
属格vēritātisvēritātum
与格vēritātīvēritātibus
対格vēritātemvēritātēs
奪格vēritātevēritātibus
vēritās,-ātis f.

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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