Non est ad astra mollis e terris via.

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Seneca
セネカ

語彙と文法

「ノーン・エスト・アド・アストラ・モッリス・エー・テッリース・ウィア」と読みます。
Nōnは「~でない」を意味する副詞でestを否定します。
estは不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。
adは「<対格>に、までの」を意味する前置詞です。
astra は「星」を意味する第2変化名詞 astrum,-ī n. の複数・対格です。
astrum は複数形で「天、栄光」を意味します。
mollis は第3変化形容詞mollie,-e「柔らかい、平穏な」の女性・単数・主格で文の補語です。
terrīs は「土地」を意味する第1変化名詞 terra,-ae f. の複数・奪格です。
ē は「<奪格>から」を意味する前置詞で、terrīs とともに「大地(terrīs)から(ē)」と訳せます。
via は「道」を意味する第1変化名詞via,-ae f.の単数・主格で、この文の主語になっています。
「大地から天までの道は平穏ではない」と訳せます。
セネカの『狂えるヘルクレス』(437)に見られる表現です。

本の紹介

表題の言葉は次の本をパラパラ見ていると目に飛び込んできました。この本はラテン語の格言に英訳を添えた構成です。

Latin Proverbs: Wisdom from Ancient to Modern Times
Waldo E. Sweet
0865165440

Seneca

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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