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ラテン語入門
ラテン語の文字と発音
1文字につき1発音が原則です。古典期のラテン語のアルファベットは次に示すとおり23文字しかなく、英語にくらべるとJ, U, Wの3つがありませんでした。 Iは母音i, īの音と半母音jの音を表しますが、後者の発音を表すため、中世に入りJの文字が導入されまし... -
ラテン語格言
Labor omnia vicit. 労働はすべてに打ち勝つ
語彙と文法 「ラボル・オムニア・ウィーキト」と読みます。labor は「労働」を意味する第3変化名詞 labor,-ōris m.の単数・主格です。omnia は「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnis,-e の中性・複数・対格です。この文では名詞として扱われています。... -
ラテン語入門
ラテン語の第3変化名詞
第3変化名詞 第3変化名詞には子音幹名詞とi幹名詞の2種類があります。 覚えるべき変化表は4つあります。「子音幹名詞」としてhomō(人間)と genus(種類)、「i幹名詞」としてignis(火)とanimal(動物)です。 第3変化名詞については、『しっかり学ぶ初... -
ラテン語格言
Est modus in rebus.
語彙と文法 「エスト・モドゥス・イン・レーブス」と読みます。est は不規則動詞sum,esse(ある)の直説法・現在、3人称単数です。主語に当たるものが「存在する」と訳せます。modus は「適量、適度、限度、限界」を意味する第2変化名詞modus,-ī m.の単数... -
ラテン語入門のQ&A
Q. 第1変化名詞の変化を覚えるには?
第1変化名詞の変化を覚える rosa (バラ)の変化を覚えます。 単数・主格 rosa単数・呼格 rosa単数・属格 rosae単数・与格 rosae単数・対格 rosam単数・奪格 rosā複数・主格 rosae複数・属格 rosārum複数・与格 rosīs複数・対格 rosās複数・奪格... -
ラテン語格言
Fuge, nate; propinquant.
「フゲ・ナーテ・プロピンクゥァント」と読みます。fugeは「逃げる」を意味する第3変化B動詞fugiō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。nāte は「息子」を意味する第2変化名詞nātus,-ī m.の単数・呼格です。propinquant は「近づく」を意味する第... -
ラテン語入門のエッセイ
ラテン語愛好家のみなさんへ
ラテン語は面白い言葉です。ラテン語を読む楽しさを味わう人が一人でも増えればと願いつつ、このサイトを運営してはや20年以上が過ぎました。 ラテン語を趣味、教養の対象として親しみ味わうには、古典作品の翻訳に親しむもよし、テキストの一部を用意して... -
ラテン語入門のQ&A
属格のさまざまな用法
ラテン語の属格の用法 属格(ぞっかく)は英語の所有格と基本的に同じです。ただし、英語の所有格以外にも様々な用法があります。主だった用法と訳し方のコツをまとめます。 所有の属格 属格の一番よく見られる用法が「所有の属格」です(英語の所有格のは... -
ラテン語格言
Litterae scriptae manent.
「リッテラエ・スクリプタエ・マネント」と読みます。litterae は「文字」を意味する第1変化名詞littera,-ae f.の複数・主格で、文の主語です。scriptae は「書く」を意味する第3変化動詞scrībō,-ere の完了分詞scriptus,-a,-um の女性・複数・主格です。...