4. Dominus bonus cantat, domina bona audit.
Dominus: dominus,-ī m.(主人)の単数・主格。前半の文の主語。
bonus: 第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい)の男性・単数・主格。Dominusにかかる。
cantat: cantō,-āre(歌う)の直説法・能動態・現在、3人称単数。
domina: domina,-ae f.(女主人)の単数・主格。後半の文の主語。
bona: 第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい)の女性・単数・主格。dominaにかかる。
audit: audiō,-īre(聞く)の直説法・能動態・現在、3人称単数。
「よい(bonus)主人は(Dominus)歌い(cantat)、よい(bona)女主人は(domina)聞く(audit)」。
5. Fīlius bonī dominī cantat,…
Fīlius: fīlius,-ī m.(息子)の単数・主格。
bonī: 第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい)の男性・単数・属格。dominīにかかる。
dominī: dominus,-ī m.(主人)の単数・属格。Fīliusにかかる。
cantat: cantō,-āre(歌う)の直説法・能動態・現在、3人称単数。
「よい(bonī)主人の(dominī)息子は(Fīlius)歌う(cantat)」。
6. Dominum bonum amant.
Dominum: dominus,-ī m.(主人)の単数・対格。
bonum: 第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい)の男性・単数・対格。
amant: amō,-āre(愛する)の直説法・能動態・現在、3人称複数。
「彼らはよい(bonum)主人を(Dominum)愛する(amant)」。
7. Dominam bonam amant.
Dominam: domina,-ae f.(女主人)の単数・対格。
bonam: 第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい)の女性・単数・対格。
amant: amō,-āre(愛する)の直説法・能動態・現在、3人称複数。
「彼らはよい(bonam)女主人を(Dominam)愛する(amant)」。
8. Pax Rōmāna
Pax: pax,pācis f.(平和)の単数・主格。
Rōmāna: 第1・第2変化形容詞Rōmānus,-a,-um(ローマの)の女性・単数・主格。
「ローマの(Rōmāna)平和(Pax)」。
Amat: amō,-āre(愛する)の直説法・能動態・現在、3人称単数。主語はDaphnis。
bonus: 第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい)の男性・単数・主格。Daphnisにかかる。
ōtia: ōtium,-ī n.(閑暇)の複数・対格。
Daphnis: Daphnis,-idis m.(ダプニス)の単数・主格。※Daphnisは第3変化名詞。
「よい(bonus)ダプニスは(Daphnis)閑暇を(ōtia)愛する(Amat)」。
10. Vērī amīcī rārī.
vērī: 第1・第2変化形容詞 vērus,-a,-um(真の) の男性・複数・主格。amīcīにかかる。
amīcī: amīcus,-ī m.(友)の複数・主格。文の主語。
rārī : 第1・第2変化形容詞 rārus,-a,-um(珍しい)の男性・複数・主格。文の補語。
※ 動詞suntが省略。suntは不規則動詞sum ,esse(である)の直説法・現在、3人称複数。
「真の(Vērī)友は(amīcī)珍しい(rārī <sunt>)」。
Bonī: 第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい)の男性・複数・主格。「形容詞の名詞的用法」。
amant: amō,-āre(愛する)の直説法・能動態・現在、3人称複数。
bonum : bonum,-ī n.(善)の単数・対格。
「善人は(Bonī)善を(bonum)愛する(amant)」。
12. Ab honestō virum bonum nihil dēterret.
Ab: 「<奪格>から」を意味する前置詞。
honestō: 第1・第2変化形容詞honestus,-a,-um(高潔な)の中性・単数・奪格。「形容詞の名詞的用法」。ab とともに「高潔な行いから」。
virum: 「男」を意味する第2変化名詞 vir,virī m. の単数・対格。
bonum : 第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい、立派な)の男性・単数・対格。virumにかかる。virum bonumは「立派な男を」。
nihil: 英語の nothing と同じ意味を持ち、否定文を作る。不変化の中性・単数名詞でこの文の主語。
dēterret: 「遠ざける」を意味する第2変化動詞 dēterreō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数。
「いかなるものも(nihil)立派な(bonum)男を(virum)高潔な行い(honestō)から(Ab)遠ざけ(dēterret)ない」。
13. Meus fīlius aeger est.
Meus: 1人称の所有形容詞meus,-a,-umの男性・単数・主格。fīliusにかかる。
fīlius: fīlius,-ī m.(息子)の単数・主格。
aeger: 第1・第2変化形容詞aeger,-gra,-grum(病んだ)の男性・単数・主格。
est: 不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数。
「私の(Meus)息子は(fīlius)病んで(aeger)いる(est)」。
14. Tua fīlia pulchra est.
Tua: 2人称単数の所有形容詞tuus,-a,-umの女性・単数・主格。fīliaにかかる。
fīlia: fīlia,-ae f.(娘)の単数・主格。
pulchra: 第1・第2変化形容詞pulcher,-chra,-chrum(美しい)の女性・単数・主格。
est: 不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数。
15. Sapientiam magistrī vestrī laudō.
sapientiam: sapientia,-ae f.(知恵)の単数・対格。
magistrī: magister,magistrī m.(先生)の単数・属格。
vestrī: 2人称複数の所有形容詞vester,-tra,-trumの男性・単数・属格。
laudō: laudō,-āre(賞賛する)の直説法・能動態・現在、1人称単数。
「私はあなたがたの(vestrī)先生の(magistrī)知恵を(Sapientiam)賞賛する(laudō)」。
16. Suam fīliam amat.
Suam: 3人称の所有形容詞suus,-a,-umの女性・単数・対格。
fīliam: fīlia,-ae f.(娘)の単数・対格。
amat: amō,-āre(愛する)の直説法・能動態・現在、3人称単数。
「彼は(彼女は)自分の(Suam)娘を(fīliam)愛する(amat)」。
17. Ējus fīliam amat.
Ējus: 指示代名詞is,ea,id(それ)の男性・単数・属格。「彼の」。p.120の表参照。
fīliam: fīlia,-ae f.(娘)の単数・対格。
amat: amō,-āre(愛する)の直説法・能動態・現在、3人称単数。
「彼(彼女)は彼の(主語以外の)(Ējus)娘を(fīliam)愛する(amat)」。
18. Suam fīliam amant.
Suam: 3人称の所有形容詞suus,-a,-umの女性・単数・対格。
fīliam: fīlia,-ae f.(娘)の単数・対格。
amant: amō,-āre(愛する)の直説法・能動態・現在、3人称複数。
「彼らは(彼女らは)自分の(Suam)娘を(fīliam)愛する(amant)」。
19. Eōrum fīliam amant.
Eōrum: 指示代名詞is,ea,id(それ)の男性・複数・属格。「彼の」。p.120の表参照。
fīliam: fīlia,-ae f.(娘)の単数・対格。
amant: amō,-āre(愛する)の直説法・能動態・現在、3人称複数。
「彼(彼女)らは彼らの(主語以外の)(Eōrum)娘を(fīliam)愛する(amant)」。
20. Avārus ipse miseriae causa suae.
Avārus: 第1・第2変化形容詞avārus,-a,-umの男性・単数・主格。「形容詞の名詞的用法」。「貪欲な者は」。
ipse: 「~自身」を意味する強意代名詞 ipse,ipsa,ipsum の男性・単数・主格。
miseriae: 第1変化名詞 miseria,-ae f.(みじめさ)の単数・属格。 causa にかかる。
causa: 第1変化名詞 causa,-ae f.(原因)の単数・主格。この文の補語。
est: 不規則動詞 sum,esse(~である)の直説法・現在、3人称単数。
suae: 3人称の所有形容詞 suus,-a,-um (自分の)の女性・単数・属格。 miseriae にかかる。
「貪欲な者(Avārus)自身が(ipse)自分の(suae)みじめさの(miseriae)原因(causa)である(est)」。
21. Quid C.Caesarem in sua fāta pariter ac pūblica inmittit?
Quid: 疑問代名詞quis,quid(誰が、何が)の中性・単数・主格。
C.=Gāium: Gāius,-ī m.(ガーイウス)の単数・対格。
Caesarem: 第3変化名詞Caesar,-saris m.(カエサル)の単数・対格。
in: <対格>に
sua: 3人称の所有形容詞suus,-a,-umの中性・複数・対格。fātaにかかる。
fāta: fātum,-ī n.(運命)の複数・対格。
pariter ac: そして同じく~も、ならびに
pūblica: 第1・第2変化形容詞pūblicus,-a,-um(公の、国家の)の中性・複数・対格。省略されたfātaにかかる。
inmittit=immittit: immittō,-ere(追いやる、けしかける)の直説法・能動態・現在、3人称単数。
「何が(Quid)ガーイウス(C.=Gāium)・カエサルを(Caesarem)彼自身の(sua)破滅(fāta)ならびに(pariter ac)国家の(pūblica)破滅(<fāta>)に(in)追いやるのか(inmittit)(or ~破滅に向けてけしかけるのか)」。
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