「エト・ゲヌス・エト・フォルマム・レーギーナ・ペクーニア・ドーナト」と読みます。
etは「そして」。et A et Bの構文で「AもBも」を意味します。この文のAはgenus、Bはformamで、ともにdōnatの目的語です。
genusは「生まれ、家柄」を意味する第3変化名詞 genus,-eris n.の単数・対格です。中性名詞なので主格と対格は同じ形です。
formam は「姿、美貌」を意味する第1変化名詞forma,-ae f. の単数・対格です。
rēgīnaは「女王」を意味する第1変化名詞rēgīna,-ae f. の単数・主格です。
pecūnia は「金銭」を意味する第1変化名詞pecūnia,-ae f.の単数・主格です。
dōnat は「与える」を意味する第1変化動詞dōnō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
主語はpecūniaでrēgīna は主語の説明を行う言葉(補語)とみなします。「金銭は女王として」、「金銭は女王のように」、「金銭は女王然として」と訳します。文法的には、「述語的に訳す」とも言われます。
「金銭は女王のように家柄と美貌を与える」と訳せます。
お金さえあれば家柄も美貌もなんでも女王のように手に入るという意味合いです。
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