Nihil sub sole novum.

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語彙と文法

「ニヒル・スブ・ソーレ・ノウム」と読みます。
nihil は「無」を意味する中性・単数の不変化名詞、主格です。この文では主語になります。
対応するnovumは「新しい」を意味する第1・第2変化形容詞novus,-a,-um の中性・単数です(性・数・格が一致)。
Nihilが主語ですから、novus のようにはなりません。
subは「~の下に」の意味を持つ前置詞で、奪格をとります。
sōle は「太陽」を意味する第3変化名詞 sōl,-ōlis m. の単数・奪格です。
簡潔を求めるため、動詞est (~である)が省略されています。
「何ものも太陽の下に新しいものはない」という意味です。
「旧約聖書」に見られる言葉です(「伝道の書」1.9)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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