Peior odio amoris simulatio.

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語彙と文法

「ペーイオル・オディオー・アモーリス・シムラーティオー」と読みます。
pēior は「悪い」を意味する第1・第2変化形容詞 malus,-a,-um の比較級、女性・単数・主格です。文の補語です。主語のsimulātiōと「性・数・格が一致」します。
odiō は「憎しみ」を意味する第2変化名詞 odium,-ī n. の単数・奪格です。「比較の奪格」で、「憎しみよりも」と訳せます。
amōris は「愛」を意味する第3変化名詞amor,-ōris m. の単数・属格です。simulātiō にかかります。
simulātiō は「みせかけ」を意味する第3変化名詞simulātiō,-ōnis f.の単数・主格です。この文の主語になります。
「愛の見せかけは憎しみより悪い」という意味です。
小プリーニウスの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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