plūris est oculātus testis ūnus quam aurītī decem.

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「プルーリス・エスト・オクラートゥス・テスティス・ウーヌス・クゥァム・アウリーティー・デケム」と読みます。
plūrisはplūs,plūris n.(より多くの数、量)の単数・属格です。「価値の属格」。
estは不規則動詞sum,esseの直説法・現在、3人称単数。
oculātusは第1・第2変化形容詞oculātus,-a,-um(目の見える)の男性・単数・主格。
testisはtestis,-is c.(証人)の単数・主格。
ūnusは代名詞的形容詞ūnus,-a,-um(一人の、一つの)の男性・単数・主格。
quamは「~よりも」。
aurītīは第1・第2変化形容詞aurītus,-a,-um(聞き耳を立てる)の男性・複数・主格。省略されたtestēs(testisの複数・主格)にかかります。
decemは「10,10の」を意味する基数詞です。
「10人の(decem)聞き耳を立てる(aurītī)証人たち(<testēs>)よりも(quam)一人の(ūnus)目の見える(oculātus)証人は(testis)値打ちがある(plūris est)」。
プラウトゥスの『トゥルクレントゥス』490に見られる表現です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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