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ラテン語入門
ラテン語の辞書・教科書
(厳選)おすすめの辞書 羅和辞典(改訂版)水谷 智洋著、研究社(2009年)。見出し語は4万5千。新しい時代に相応しい新しい辞書として生まれ変わりました。 紙質も印字も現代的で申し分なく、たいへん引きやすい辞書です。デジタル版もあります。私はPC... -
ラテン語入門のエッセイ
2020-09-21 ウェルギリウスの命日に寄せて
今日9月21日はウェルギリウス(B.C.70~B.C.19)の命日とされる日です。 この日に合わせてaeneis.jpのドメインを取得し、サイトを一新しました。 ラテン語を学ぶ目的として、「ウェルギリウスを原文で読む」というのもありでしょう。 私は数多くの「自称初... -
ラテン語格言
Amor musicam docet, musica docet amorem.
「アモル・ムーシカム・ドケト・ムーシカ・ドケト・アモーレム」と読みます。 amorはamor,-ōris m.(愛)の単数・主格。前半の文の主語です。 mūsicamはmūsica,-ae f.(音楽)の単数・対格。docetの目的語です。 docetはdoceō,-ēre(教える)の直説法・能... -
西洋古典
アキレウスの死
アキレウスは、『イリアス』第22歌でヘクトルと戦い、勝利をおさめます。そして死にゆくヘクトルに向かって、こう言い放ちます。 「死ぬがよい。私はゼウスと他の神々がそれを終えんと欲したとき、己の運命を受け入れようぞ。」 ヘクトルの死は、トロイア... -
訳と解説
ウェルギリウス『アエネーイス』第Ⅰ巻「序歌」を読むKindle版
「ウェルギリウス『アエネーイス』第Ⅰ巻「序歌」を読む(Kindle版)」は、けっこう力を入れて書きました。ワードの原稿で調べると約2万7千字ほどです。 本の紹介文を転載します。 ウェルギリウスの『アエネーイス』第1巻序歌(1-33)のすべての単語につい... -
訳と解説
女王ディードーの政治
講読クラスではウェルギリウス『アエネーイス』を読んでいます。昨日の授業では、次の表現が目にとまりました。カルターゴーの女王ディードーの政治を端的に言い表したものです。主語はディードーですが、キケローの思想にも通じるウェルギリウスの平和へ... -
ラテン語入門のQ&A
Q. 形容詞の副詞的用法とは?
形容詞の副詞的用法について Q. 「形容詞の副詞的用法」がよくわかりません。 A. 日本語の例で考えてみましょう。 日本語の場合、「美しい」「花が」「咲く」と言いますが、「花が」「美しい」「咲く」とは言いません。 ところが、ラテン語の場合、「花が... -
訳と解説
ディードーの死
ウェルギリウスの『アエネーイス』には魅力的な登場人物が数多く描かれますが、作品前半のもっとも重要な登場人物の一人として、カルターゴーの女王ディードーの名を挙げることができるでしょう。彼女は主人公アエネーアースを呪いつつ、自ら死を選びます... -
ラテン語入門のQ&A
Q. 最上級が-rimus,-a,-umで終わるケース
『アエネーイス』を読んでいて asperrima(もっとも残忍な)という綴りを見ました。なぜ-issimaで終わらないのですか。 asper(残忍な)のように、-erで終わる形容詞の最上級は、単数・属格の語尾から第1・第2変化形容詞は-īを、第3変化形容詞は-isをとっ...