語彙と文法
「スプラー・ルーナム・スント・アエテルナ・オムニア」と読みます。
suprā: <対格>の上は
Lūnam: 第1変化名詞Lūna,-ae f.(月)の単数・対格です。
sunt: 不規則動詞sum(である)の直説法・現在、3人称複数。主語はomniaです。
aeterna: 第1・第2変化形容詞aeternus,-a,-um(不滅の)の中性・複数・主格。文の補語です。
omnia: 第3変化形容詞omnis,-e(すべての)の中性・複数・主格。ここでは名詞として使われ、「すべてが」と訳します。
キケローの「スキーピオーの夢」(17節)に出てくる表現です。
逐語訳
月(Lūnam)の上は(suprā)すべてが(omnia)永遠(aeterna)である(sunt)。
文献案内
キケローの「スキーピオーの夢」は『国家について』全6巻のうちの第6巻についた呼び名です。比較的短い作品ですが、当時の哲学や天文学の知識もちりばめられ、読み応えのある作品になっています。
訳だけを読みたい人も、原典をじかに読みたい人も、拙著「ラテン語を読む キケロー『スキーピオーの夢』」(ベレ出版)をお勧めします。
コメント