Supra Lunam sunt aeterna omnia.

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Supra Lunam sunt aeterna omnia.

語彙と文法

「スプラー・ルーナム・スント・アエテルナ・オムニア」と読みます。
suprā: <対格>の上は
Lūnam: 第1変化名詞Lūna,-ae f.(月)の単数・対格です。
sunt: 不規則動詞sum(である)の直説法・現在、3人称複数。主語はomniaです。
aeterna: 第1・第2変化形容詞aeternus,-a,-um(不滅の)の中性・複数・主格。文の補語です。
omnia: 第3変化形容詞omnis,-e(すべての)の中性・複数・主格。ここでは名詞として使われ、「すべてが」と訳します。
キケローの「スキーピオーの夢」(17節)に出てくる表現です。

逐語訳

月(Lūnam)の上は(suprā)すべてが(omnia)永遠(aeterna)である(sunt)。

文献案内

キケローの「スキーピオーの夢」は『国家について』全6巻のうちの第6巻についた呼び名です。比較的短い作品ですが、当時の哲学や天文学の知識もちりばめられ、読み応えのある作品になっています。

訳だけを読みたい人も、原典をじかに読みたい人も、拙著「ラテン語を読む キケロー『スキーピオーの夢』」(ベレ出版)をお勧めします。


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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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