Amor musicam docet, musica docet amorem.

  • URLをコピーしました!

「アモル・ムーシカム・ドケト・ムーシカ・ドケト・アモーレム」と読みます。
amorは第3変化名詞amor,-ōris m.(愛)の単数・主格。前半の文の主語です。
mūsicamは第1変化名詞mūsica,-ae f.(音楽)の単数・対格。docetの目的語です。
docetは第2変化動詞doceō,-ēre(教える)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。後半の文の動詞も同様です。
mūsicaはmūsica,-ae f.(音楽)の単数・主格。後半の文の主語です。
amōremはamor,-ōris m.(愛)の単数・対格です。
「愛は音楽を教え、音楽は愛を教える」という意味です。

動詞を無視するとAmor musicam / musica amoremとなり、A B B’ A’ になることでキアスムスの構文になります。後半の語順をamorem docetとせずamoremで終えることによって、amoremに強調が置かれます(musicaが教えるものは何だ?答えはamoremだ、という具合に)。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 高橋様
    コメントをお寄せくださり、ありがとうございます。
    ラテン語の格言を通じて文法に親しんでいただけているとのこと、大変うれしく思います。
    これからも、学びの助けとなる内容を少しずつ追加してまいりますので、どうぞ引き続きお楽しみください。

コメントする

目次