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Fluctuat nec mergitur.
語彙と文法 「フルクトゥアト・ネク・メルギトゥル」と読みます。fluctuat は「波のように揺れる、波の上で翻弄される」を意味する fluctuō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。主語は明示されていませんが、一般には「船」を意味すると考えられ... -
Fides facit fidem. 信頼が信頼を生む
ラテン語の語順は自由なので、Fides fidem facit. としても同じ意味になります。 主語は Fidēs 、fidem が目的語、facit が動詞です。いわゆるSVOの構文になっています。 同じ構文の格言として、Amor gignit amōrem. (愛が愛を生む)という表現もあります... -
Aquila non capit muscas. 鷲は蠅を捕まえない
Aquila nōn capit muscās. アクゥィラ・ノーン・カピト・ムスカース 鷲は蠅を捕まえない 元はギリシア語のことわざでしたが、いつしかラテン語に訳され広まりました。それだけ共感する人が多かったのでしょう。一言で言えば、大物は小物に頓着しない、と... -
Omnia tempus habent. すべてには時がある
英語で言うSVOの構文になっています。Omnia が主語、tempus が目的語、habent が動詞です。Omnia は複数、tempus は単数です。動詞 habent の形から、主語が複数形だとわかります。それで Omnia が主語とわかります。tempus はどうして対格なのでしょう? ... -
Q.E.D. 証明終了
タイトルは Quod erat demonstrandum. の省略形です。 語彙と文法 「クゥォド・エラト・デーモンストランドゥム」と読みます。quod は関係代名詞 quī,quae,quod の中性・単数・主格です。この文では接続詞プラス代名詞として使われています。「そしてそれ... -
Omnis habet sua dona dies. 日々是好日:マルティアーリス
語彙と文法 「オムニス・ハベト・スア・ドーナ・ディエース」と読みます。omnis は「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnis,-e の男性(または女性)・単数・主格で diēs にかかります。habet は「もつ」を意味する第2変化動詞habeō,-ēre の直説法・能動... -
Te ustus amem.
「テー・ウストゥス・アメム」と読みます。tē は人称代名詞2人称単数、対格です。「あなたを」と訳せます。ustus は「焼く、燃やす」を意味する第3変化動詞 ūrō,-ere の完了分詞、男性・単数・主格です。この文の主語(省略されたego)を説明する言葉にな... -
Vade in pace.
「ウァーテ・イン・パーケ」と読みます。 Vādeはvādō,-ere(行く、進む)の命令法・能動態・現在、2人称単数です。「(あなたは)行きなさい」。inは「<奪格>の中で」を意味する前置詞です。pāceはpax,pācis f.(平和)の単数・奪格です。「平和の中で」... -
simul flare sorbereque haud facile est.
語彙と文法 「シムル・フラーレ・ソルベーレ・ハウド・ファキレ・エスト」と読みます。simulは「同時に」を意味します。flāreはflō,-āre(吹く)の不定法・能動態・現在です。sorbēreはsorbeō,-ēre(吸い込む)の不定法・能動態・現在です。-queは「そして...