Abeunt studia in mores.

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オウィディウス
オウィディウス

語彙と文法

「アベウント・ストゥディア・イン・モーレース」と読みます。
abeunt は「変わる」を意味する不規則動詞 abeō,-īre の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
abeōはab+eōから成る合成動詞です。
studia は第2変化名詞studium,-ī n.(熱意) の複数・主格です。文の主語です。
inは「<対格>の方へ」を意味する前置詞です。
mōrēs は「習慣、習性」を意味する第3変化名詞 mōs,mōris m. の複数・対格です。
直訳は「(勉学の)熱意は習慣に変わる」となります。
「熱心に学ぶ姿勢はやがて習慣として定着する」という意味で理解できます。
習い性となる」という言葉を思い出します。
ローマの詩人オウィディウスの言葉です(Ov.Her.15.83)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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